植物の生育で大事なのは根っこです。
植物が強く育つ為には、根っこが健康であればこそです。
しかし根っこが呼吸しにくい従来の鉢では、植物は長持ちしません。
そこで素焼きのような通気性、プラスチック鉢のような扱いやすさを併せ持ち、植物の健康を第一に考え生まれたのが『スリット鉢』になります。
上記のように、スリット鉢を使うメリット・効果は多岐に渡ります。
そして今回は効果を分かり易く解説する為、朝日園のイチジクを約1年間スリット鉢と通常鉢にて生育し、根の張り方の比較をしてみましたのでご覧下さいませ。
今回はスリット鉢の効果を見ていただく為、
イチジクを約1年間スリット鉢(右側)と通常鉢(左側)に植え込みました。
では次にイチジクをそれぞれの鉢から出し、根の張り方を比較してみましょう。
植え込みから約1年経過した上記のイチジクを、どちらも鉢から出し比較してみました。
右側のスリット鉢で生育したイチジクの根は、縦に伸び、サークリング現象もなく、
根の生育がとても良い状態です。
反対に左側の通常鉢で生育したイチジクの根は、サークリング現象を起こしている状態が良くわかります。
根が横に伸びて、グルグル回る状態になっています。
※サークリング現象とは?
鉢の中で行き場を失った根が、鉢の壁面に沿って延伸し、結果的にらせん状にぐるぐると鉢の中を回ってしまう現象のことを言う。根は枝分かれしにくくなるため、種によっては木質化する。根詰まりの典型的な状態のひとつであり、鉢内の用土の使用効率を大幅に低下させる。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現する為に設計された植木鉢です。
八角形の形状により、サークリング現象を起こしません。
また、用土の90%以上を有効に活用する事が出来るので、植物の生育に大きな効果が期待でき、
果樹などをはじめあらゆる植物の最適です。
スリット鉢はその形だけでなく、鉢底と横に大きく切れ込んだスリットが入っていますので、
水はけが良く、酸素の供給が可能になり、根が活き活きと伸びていきます。
朝日園で取り扱っておりますスリット鉢は、CSM通常タイプと、CSMロングタイプがあり、
色もモスグリーン・赤茶色、紺色があります。
※2013年6月をもちまして、茶色がメーカー製造中止となりましたので、7月より弊園も取り扱いを中止させていただきます。
その他、生産者専用のCSCタイプ、EUタイプなど、様々な種類のスリット鉢を、
朝日園オンラインショップにてご用意しておりますので、是非ご覧下さいませ。
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